@article{oai:okinawauniversity.repo.nii.ac.jp:00001695, author = {盛口, 満}, issue = {9}, journal = {こども文化学科紀要}, month = {Feb}, note = {珊瑚舎スコーレは2001年に那覇市に開校したNPO立の学校である。当初は専門部、高等部、中等部の3部構成で始まったが、2004年に夜間中学を開講し、2021年には那覇市から南城市の馬天港近くに自前の校舎を建設し移転している。また同年より高等部は学校法人雙星舎立の専修学校として認可され、現在は高等部以外の教育活動としては、NPO珊瑚舎スコーレとしての中等部、初等部(小学校4年以上対象)、キッズスコーレ(小学校低学年及び未就学児対象)、夜間中学が設置されている。  私は2001年~2011年の間、珊瑚舎スコーレにおいて講師をしていたことから、2007年に沖縄大学に在職後も、ゼミ活動などにおいて珊瑚舎スコーレの活動と関わってきた。最近の関わり方としては珊瑚舎スコーレの「子どもガンマリ」の活動に、年、1~2回関わっている。  ガンマリというのは、珊瑚舎スコーレの校舎が南城市に移転する以前から活動の拠点としてきた、南城市馬天小学校近くの二次林における野外活動拠点および、その拠点における活動の名称である。ガンマリという名称の理由、およびその教育目的について、珊瑚舎スコーレの代表である星野人史さんは以下のように書いている。  「がんまり」は沖縄の方言で、「遊び」、「ごっこ」あるいは「いたずら」とか「わるさ」のことです。「てぃーがんまり」は「手遊び」、「山がんまり」は「山遊び」ということになります。ちなみに、「がんまらー」は「いたずら好き」のことです。 (中略)  かつて、沖縄の民家は天水を利用した循環型の生活をしていました。山がんまりはその知恵に現代の知恵を取り入れた「島型循環エコシステムの再生と体験の場」として環境教育の役割を果たすものです。同時に珊瑚舎の学校教育に対する考え方を具体化する上で重要な位置を占めるものでもあります。 (中略)  山がんまりでの生徒たちの動きを見ていると、「させられる」身体から「はたらきかける」身体への変容を見ることが出来ます。作業現場が自分の場として広がりはじめると、たとえば大工道具などを使いこなせるようになると同時に、次に続く作業への備えができ、自ら動き始めるのです。つまり、思索と想像力に呼応した体の動きが内面に準備されるのです。これは単に「山がんまり」での活動に対してだけでなく、日常生活の様々な場面に対しても現れてくるのです。(以下略 星野 2010)  珊瑚舎スコーレでは、高等部、中等部等にそれぞれカリキュラムがあるが、昼間部の生徒は毎週金曜日に終日、このガンマリと呼ばれる野外活動施設に関わる活動を行うことになっている。2005年の5月に活動を始めたばかりのときは、アカギなどの繁茂する二次林であった場所(約1000坪)に、生徒たち自身の手によって、畑をはじめ、コテージやかまど、トイレ、焼き物の窯といった施設が作り上げられており、かつ、そこにおける様々な活動が継続されている。子どもガンマリというのは、この場所で行われる、珊瑚舎スコーレの生徒以外に広く参加者(親子連れを対象としている)を呼び掛けて行うワークショップのことである。  盛口ゼミでは、2020年度、および2021年度は新型コロナ感染症の蔓延の関係から、感染状況が緩和した時期に、それぞれ、一回のワークショップを行うことができた。2020年度は3年生のゼミによるロウをテーマとしたワーク、2021年度は同じく3年生のゼミによるチョウの鱗粉転写を主としたワークであった。2022年度は8月に2年生のゼミによるワーク、12月に3年生のゼミによるワークを予定していたが、8月のワークショップはコロナ感染症の状況が悪化したため中止となった。今回報告するのは、12月11日に行うことができた2年生のゼミによるワークの内容である。}, pages = {61--70}, title = {<実践記録>珊瑚舎スコーレ・ガンマリのワークショップの記録}, year = {2023}, yomi = {モリグチ, ミツル} }