@article{oai:okinawauniversity.repo.nii.ac.jp:00000031, author = {梶村, 光郎 and KAJIMURA , Mitsuro}, issue = {25}, journal = {地域研究 = Regional studies}, month = {Apr}, note = {2014年度に引き続き翌2015年度も「全国学力テスト」で沖縄県が「躍進」した。しかし、「躍進」したとはいえ、それは小学校段階でのことであり、中学校段階では最下位から脱却できなかった。その事実を確認しながら、小学校での成果が中学校の成績に連動しない問題を経済的な貧困によるものとだけとは言えないのではないかということを竹富町の場合を例に挙げ、その事例から学ぶことがあることを考察した。, 小論は、「全国学力テスト」で不振が続いていた沖縄県が、2014年度以降に小学校段階で「躍進」を遂げていることを確認しながら、その背景に何があるのか。また中学校段階での不振はどうしてなのか。小学校での「躍進」を中学校段階に繋げられない問題の理由はどこにあるのか。経済的な貧困による影響により中学校段階での「全国学力テスト」がふるわないのか。それとも、簡単に「剥落」するような学力だったのか。以上のような課題について、中学校段階で全国の平均正答率を毎回超える結果を出している竹富町の学力向上の取り組みと成果を示す成績の正答率を紹介しながら、考察したものである。そして、結論として、竹富町では、地区の学力向上推進委員会のもとで学校、家庭、地域の各教育力を高め、それらを統制していく体制を作ることで、教育や子育ての土台を築き、その上に学力向上の取り組みを進めていた。離島・へき地という地域(シマ共同体)という状況から生じている、少人数教育、個別指導の重視、小中併置をいかした小中一貫教育と系統的指導、地域の自然や生活及び行事等と結びつけた教育が、竹富町では行われていた。このような発達段階を踏まえたゆとりある学習活動が竹富町では行われていた。そのことが、経済的な貧困による中学校段階での負の影響を防ぎ、これまでの「全国学力テスト」でよい成績となったのでないかと思われることを指摘した。}, pages = {107--122}, title = {沖縄県における全国学力テストをめぐる状況と課題 : 2015年度の場合を中心に}, year = {2020}, yomi = {カジムラ, ミツロウ} }